故人の納棺前に行う「湯灌」という儀式をご存じでしょうか。ここでは湯灌の儀を行う理由と、儀式の流れをまとめました。
立ち会う際のマナーと注意点もあわせて解説します。
【目次】
湯灌は「ゆかん」と読み、故人の体や髪を洗って清める儀式をさす言葉です。湯灌の儀を行う意味と理由は、それぞれ以下になります。
・宗教的儀式としての意味合い
故人のご遺体をお湯で清め、現世の汚れと煩悩を洗い流すために行います。故人の安らかな成仏と、来世への導きを願うための儀式です。
・ご遺体の清潔を保つため
お棺に納めるまでの間に故人の体に起こる変化(腐敗など)を、できるかぎり少なくするために行います。
湯灌の儀は故人のご自宅、設備がある葬儀会場、湯灌用特殊車両の中などで行われ、手順は以下のとおりです。
湯灌に立ち会えるのは、原則として遺族と親族のみです。仮に、故人の友人や知人から立ち会いたいと相談された場合は断って問題なく、マナー違反にはあたりません。
なお、親族でも立ち会いは必須ではないため、すべてを湯灌師に任せてもよいでしょう。
湯灌は神聖な儀式であり、細かい決まりや手順があります。子どもを同席させる場合は動き回らないよう注意するとともに、幼い心に与える影響も考えて、立ち会わせるかどうか慎重に検討すべきです。
また、立ち会い時の服装は平服でよいとされています。湯灌の儀のあとすぐにお通夜を執り行う流れなら、喪服で立ち会っても構いません。
最後に、湯灌の儀には1時間~1時間半ほどの時間がかかります。途中での入退室はマナー違反ではないため、開始時間に間に合わなかったとしても、立ち会いを希望するなら途中から参加しましょう。
湯灌の儀の手配は、葬儀を依頼された葬儀社が行うのが一般的です。豊中市、箕面市、池田市でのお葬式なら加納会館にお任せください。
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